3号に寄せて(荻上チキ)
こんにちわ。編集長の荻上です。「αシノドス」3号、いかがだったでしょうか。0号からお読みいただいている方は、毎回違うテーマで、しかしいずれも深く、内容がとってもケイン…じゃなかった、濃すぎであることに驚きいただいているのではないかと思います。
創刊から一ヶ月たち、ぽつぽつ感想やフィードバックを見聞きする機会も増えてまいりました。PSP や iPod で読んでいる人、紙で全て刷っている人が結構多いみたいで、中には「セミナーを itunes で配信して」という声もありました。メルマガなので、必要に応じて切り貼りしつつ読むのもアリですよね。
今後シノドスでは、個別記事のタウンロード販売、特集号の制作などを目論んでいる他、クロスメディアなコンテンツ提供を実現できるように努めたいと思っています。実はシノドスでは現在、ある大きなイベントを予定していたりもします…と告知告知。
さて、今号はくしくも「神と貨幣」をめぐる論考が多く並びました。「神と貨幣」の関係については、アダム・スミスからライムスターまで(笑)重要なテーマではありますが、まず橋本さんのセミナーは、ネオリベラリズムの思想の根幹と批判の骨子をまとめたうえで、「神義論」の現在について検討するという刺激的なもの。経済行動にいかなる共同性や動機が必要となるか、それをいかにして調達するかは本質的なテーマですが、橋本さんのセミナーの前半部分を聞きながら思ったのは、なぜ経済思想が動機調達について思考しなくてはならないのか、その思考法に問題は生じないのか、という疑問。この疑問については実は、セミナー後半部分で議論になっていきますので、どうぞお楽しみに。