2号に寄せて(荻上チキ)
こんにちわ。「αシノドス」編集長のチキどす。vol.2、いかがだったでしょうか。座談会あり、丁寧な解説付きの翻訳あり、連載あり、コラムあり、緊急再録ありといった今回の内容は、特に「現代で思考すること」の意味を再確認させられるものが並びました。鈴木謙介さんの座談会では、労働、教育、死、ライフスタイルといった観点から「市民」概念についての再検討を射程に含んだ議論が行われていましたが、収録が行われて4ヶ月後の今、ますますその検討作業に対し強い意味づけがなされる状況であるかと思います。それは「死刑」だけでなく、例えば「規制」の問題をとってもしかり。その状況の背後にある思想を読み解く作業が、これからも重要性を帯びてくるでしょう。
それにしても、「76世代は商売が上手いのか、いいなー」といった感想を持った僕は、もっとがんばらなくてはならないのでしょうね。みんなも「αシノドス」をもっと宣伝しよう! もう、文字数を数えるのはやめました。このまま突き進んでいきたいと思います。
今日の翻訳記事は、ムスバウムのインタビュー記事です。翻訳者は、0号に引き続いて藤本拓自さん。藤本さんには今後も、多くの翻訳記事を既にシノドスに提案していただいております。毎月のご活躍を楽しみに待っていてください! さて、藤本さんが指摘しているとおり、ムスバウムのインタビューは「哲学イラネ問題」に対して、「哲学イルヨ問題」を回答するといったもの。僕としては「哲学大事だけど文学者もっとガンガレ問題」へと発展し、すごくピンポイントで詰め寄られた気分ですが何か。ともあれ、哲学として実践的であることについて考えさせられる刺激的なインタビューです。
山本さんの連載では、今回は「思想」という語釈を明治にまで遡って確認しつつ、その言説状況をうかがわせるもの。今後の展開もますます楽しみです。それにしても山本さん、月に何冊本を読んでいるんだろう。