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1号に寄せて(荻上チキ)
続いて、小山エミさんのリポートについて。小山エミさんはブロガーとしても有名で、僕とは『バックラッシュ!』の共著者でもあり、一緒にキャンペーンブログを運営したことも。以後、ずっとチャット友達だったりもしますが、個人的な付き合いを差し引いたとしても、小山さんの知性は[もっと評価されるべき]タグ1000個分の価値があります。
ここでちょっと「リポート」というコーナーの狙いを書いておきます。海外や地域の事例を紹介することは、ただ物珍しさを狙ったものや、「あれもこれもチェック」を促すものではありません。その事例を知ることで、自らの知的前提を再観察し、組み替えることを願ってのものです。小山さんのリポートはその意味でも、つまり「アメリカ」や「宗教」自体に興味が無くとも、多くの分野で「気づき」を起こしてくれる優れたものになっています。 中でも特に、日本のさまざまな「運動」にひきつけて考える人も多いのではないでしょうか。もともと、「運動」とは理想的なものでは全然ないし、何かの「運動」にコミットすること自体が、あらゆる価値より優れていると保障してくれるものでもない。価値にコミットすることはバイアスを寄せ付けざるを得ず、しかも「やらざるを得ない事情」そのものと、選ばれた価値との間にも必然的な結びつきはありません。といっても、このようなことを語ることが「運動」を無効化するようなものでも全くない。 あるいは「ニセ科学批判ブーム」についても想起されるかもしれません。いずれにせよ重要となるのはフィードバック機能の有効性です。運動や論理が自己目的化し、批判対象と共依存関係に陥る風景は、もはや日常的なものとして可視化されてます(ほんとか?)。そんな中、フィードバック機能を鍛える作法として、小山さんの論考は大きな助けとなるでしょう。 …それにしても、全コンテンツ褒めまくりですね。大丈夫なのだろうか。別にこの欄は褒め殺しの欄にするつもりはないんですが、まいったな。依頼・編集しているのが自分なのだから、当たり前といえば当たり前なのですが。しかも、0号、1号と編集していて、ふと当たり前のことにやっと気づいたんですが、今まで参加してくれた方は全員、自分のブログやサイトを持っている(た)んですねー。いやー、これぞまさしく後期近代ですね(←間違った使い方の模範例)。それはさておき、これからもますます読み応えのあるコンテンツを配信していきたいなと。 |
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