鈴木謙介・芹沢一也・セミナー参加者
「後期近代における不安とセキュリティ」
概要
現代社会が、ある時期まで私たちが自明の前提としてきた枠組みでものを考えることのできない社会になっているという主張は、いわゆる「後期近代」論としてまとめることができる。「再帰的近代」、「第二の近代」など、呼び方は様々だが、これらの議論に共通するのは、政治・環境リスク・人生設計・治安などの問題に、新しい対処の仕方が求められると見なす点だ。これらは、ときにまったくルーツの異なる「ポストモダニズム」と同一視されたり、逆にマルクス主義的な段階発展論に依拠しているとして批判されることもあるが、実際にはそのどちらとも異なる見取り図と処方箋を導出しているのである。そうした混同を正しつつ、かつて自明であった批判の作法が無効となるなか、後期近代社会において批判的であることの意味も考えてみたい。
目次
・鈴木謙介・芹沢一也 他「後期近代における不安とセキュリティ 前編」
・鈴木謙介・芹沢一也 他「後期近代における不安とセキュリティ 後編」
・――Webサイト限定:鈴木謙介インタビュー掲載中
鈴木謙介(すずき・けんすけ)プロフィール 1976年生まれ。国際大学GLOCOM研究員。専門は理論社会学。インターネットの社会学的分析を主なフィールドにしながら、現代における社会思想の意義について論じている。著書に『カーニヴァル化する社会』(講談社)、『〈反転〉するグローバリゼーション』(NTT出版)、『ウェブ社会の思想』(日本放送出版協会)ほか。「文化系トークラジオLife」(TBSラジオ)のメインパーソナリティをつとめている。
著書一覧