Lecture|レクチャー
現代の論者たちはいかなる困難にぶつかりながら、
それについてどのような思考をめぐらせているのか。
レクチャーではメディアで注目中の著者を招いて、
話題作での主張や執筆の背景などについて講演します。
参加者の声
 「すごく勉強になりました。ありがとうございました。私は会社の中で、自分がもっている「生きづらさ」みたいなものに、共感されない、気づいてもいない皆に囲まれて、どうすればいいんだ!!っと思います。でも、ただの会社にとって都合のいい人材にはなりたくない。」
 「実際にどう考えて、決断すればよいか(生きていけばいいのか)よく分かりません。ただ、それは自分ですべきことなのでしょう。ただ、そのようなことを考えて下さる方々がいらっしゃることが、私にとってのささやかな希望であり、助けになっています。雨宮さん、本田先生、ありがとうございます。」
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鈴木謙介×芹沢一也(司会) Lecture02.「サイバー・アナーキズムの時代」2007.08.18 日時 2007年8月18日(土) 14時開場〜14時半開始、16時半終了
場所 IID 世田谷ものづくり学校(3F 多目的ルーム)
    〒154-0041 東京都世田谷区池尻2-4-5MAP
定員 30名 このレクチャーは終了しました 費用 3,000円
鈴木謙介 Kensuke Suzuki 比較的若い世代による、社会と大人への「異議申し立て」が注目を集めている。ある者は「大人」の「若者」に対するバッシングを糾弾し、別の者は、自らが得ることのできなかった可能性を、「戦争待望論」をちらつかせながら、「既得権」を持つ人びとに対して要求する。「こんな国はもう滅ぼすしかない」と叫ぶ声が、ネタ半分とはいえ喝采を浴びる一方、制度を脱臼させるような社会運動、カーニヴァル的な抗議運動も、じわじわと広がりを見せている。こうした動きを、どのように理解するべきか。重要なのは、これらの異議申し立てが、硬直した社会支配の有り様に対して向けられたものであり、その点で、これまでの日本の文脈における「右翼/左翼」の図式を逸脱した、ある種の「アナーキズム」へと向かう特徴を有しているということだ。
 私見に従えば、こうしたアナーキーな志向性は、運動の当事者の意図を超えて、より流動性の高い社会における、よりネオリベラルな制度をさえ要求しかねない。そしてそれは、インターネットの普及に伴ってバージョンアップした、「サイバー・アナーキズム」とでも呼ぶべき、大きな流れの中に位置づけられるものなのではないか、と私は考えている。今回の講演では、こうした流れについて、現代の事象と社会思想を架橋させながら、今何が求められているのか、そしてそれが向かう意図せざる帰結について論じていく。そのことが、近視眼的で「すぐ結果が出そうな」運動への指向と、抽象的な「社会への語り」とのあいだに挟まれた私たちが、これから何をすべきなのかについて、考え、行動するための一助となれば幸いである。
鈴木謙介(すずき・けんすけ) 1976年生まれ。国際大学GLOCOM研究員。専門は理論社会学。インターネットの社会学的分析を主なフィールドにしながら、現代における社会思想の意義について論じている。著書に『カーニヴァル化する社会』(講談社)、『〈反転〉するグローバリゼーション』(NTT出版)、『ウェブ社会の思想』(日本放送出版協会)ほか。「文化系トークラジオLife」(TBSラジオ)のメインパーソナリティをつとめている。
レクチャー風景

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