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Seminar 39<3時間拡大版>
ちょっとまじめに現代経済政策理論
司会 : 芹沢一也
日時 : 2009年7月11(土)14時〜17時 2009年7月12(日)14時〜17時
場所 : Synodos 〒154-0003 東京都世田谷区野沢
(最寄り駅 東急田園都市線 駒沢大学駅)
定員 : 7名 満員御礼!
費用 : 7,500円
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セミナー概要:平成大停滞が深刻化した97年以降、そして昨年来の世界同時不況によってさらに、メディアでエコノミスト・経済評論家の発言に触れる機会が増えているかと思います。しかし、ほとんどの人が彼らの現状分析も政策提言はあまりにもバラバラだと感じられているのではないでしょうか。あまりにも雑多な「経済論」を私たちはどのように理解し、評価すればよいのでしょう。 エコノミストの発言は4つに分類することができます。 ひとつは基本的な経済原則・経済理論に反する「問題外」の主張です。エコノミストになるための資格審査はありません。そのため現在のメディアには少なからぬ「問題外の発言」が掲載されています。もう一つは基礎は押さえているものの依拠する理論があまりにも時代遅れだという場合です。もちろん一概に古い理論だから間違えだとはいえませんが、現代の経済学研究から考えるとかつての主流派理論には無視できない問題点があります(だからこそ新理論が登場するわけです)。さらに、現代的な経済理論に立脚した発言にも2つの種類があります。ひとつは論理的には整合性はあるが実証上の妥当性が低いもの、そして最後に残るのが現代の理論に立脚し、かつ実証的な妥当性が高い発言です。 数多くの入門書が、第一分類とその他の分類法、つまりは「問題外発言の識別法」について語っています。このような基本事項に関する啓蒙はしだいに実を結びつつあります。その意味で少なからぬ読者の次の興味は第二分類と第三・四分類の判別に移りつつあるのではないかと愚考します。 そこで、本セミナーでは半世紀にわたるマクロ経済政策の主流派理論を一息に解説していきます。 出発点として学部レベルの教科書で取り扱われる「新古典派総合ケインジアン」の経済政策論を解説します。つづいて70年代のフリードマン、ルーカスによる新古典派総合ケインジアン批判を題材に現代的な経済理論が「生まれざるを得なかった」理由に進みましょう。少なからぬエコノミストの経済学理解はこのフリードマン、ルーカスのケインジアン批判までで止まってしまっていますが、それでは現代の経済を十分に理解することはできません。80年代に登場したリアル・ビジネス・サイクル(RBC:実物的景気循環論)を理解しているか否かについてエコノミスト内部ですら大きな断絶があります。本セミナーではRBCの意義と限界を説明することを通じ、現在の主流モデルであるニューケインジアンモデルの特徴を論じたいと思います。 なお、今回のセミナーでは自分への約束として「数学は使わない」ことを肝に銘じたいと思います。経済学の専門論文で数学を用いるのは論理のスキップを防ぐための道具としてであり、数学から何かが導かれるわけではありません。最先端の経済理論においてもそのエッセンスは言葉で語ることが可能です。ただし……僕の力量の限界により当日はグラフだけはちょっと使わせてください(ゴメンナサイ)。
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飯田泰之(いいだ・やすゆき)
1975年東京生まれ。エコノミスト。東京大学経済学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。現在駒澤大学経済学部准教授。内閣府経済社会総合研究所、参議院特別調査室等の客員を歴任。専門は経済政策、マクロ経済学。主著に『経済学思考の技術――論理・経済理論・データを使って考える』(ダイヤモンド社、2003)『ダメな議論――論理思考で見抜く』(ちくま新書、2006)、『考える技術としての統計学―生活・ビジネス・投資に生かす』(NHKブックス、2007)、『昭和恐慌の研究』(共著、東洋経済新報社、2007、第47回日経・経済図書文化賞受賞)など。
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