セミナー#23 山下範久(聞き手:芹沢一也 司会:荻上チキ)「グラスのなかの〈帝国〉」
日時 2008年7月27日(日) 18時~20時
講師 山下範久(聞き手:芹沢一也 司会:荻上チキ)
タイトル 「グラスのなかの〈帝国〉」
セミナー概要
グローバルに飲まれているお酒、ワイン。人類史的な長いスパンでワインの普及をみたとき、ガリアにワインをもたらしたのはローマ帝国でした。新世界にワインをもたらしたのはヨーロッパの植民地帝国でした。ワインの拡大の背後には、帝国が介在していたのです。今日の進行しているワインのグローバル化の背景にも、やはり帝国が介在しています。しかし、その帝国の作用は、ワインのなかにどのように現れているのでしょうか。あるいはむしろ逆にワインを通して、その帝国を見たとき、私たちが生きているグローバル化の先に、いったいどのような世界が見通せるのでしょうか。今回のセミナーでは、ネグリ/ハートの『〈帝国〉』を補助線に、テクスト/フィールドとしてのワインを読み解いてみたいと思います。
山下範久(やました・のりひさ) 1971年生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。1995‐97年、米国ニューヨーク州立大学ビンガムトン校(ビンガムトン大学)社会学部大学院にてイマニュエル・ウォーラーステインに師事。北海道大学大学院文学研究科助教授。専門は、世界システム論、歴史社会学。著書に「帝国論」(講談社選書メチエ)、「世界システム論で読む日本」(講談社選書メチエ)。訳書に「イマニュエル ウォーラーステイン 脱商品化の時代―アメリカン・パワーの衰退と来るべき世界」(藤原書店)、「イマニュエル ウォーラーステイン 入門・世界システム分析」(藤原書店)、「アンドレ・グンダー フランク リオリエント―アジア時代のグローバル・エコノミー」(藤原書店)などがある。