日時 2008年4月13日(日) 14時~16時
講師 白井聡×芹沢一也
タイトル 「リベラリズムの越え方」
セミナー概要
現代社会の閉塞が語られるようになって既に久しい。にもかかわらず、「閉塞」と名指される状況への望ましい処方箋は未だ何も見つかっていないように思われる。現代のドミナントな政治経済的イデオロギーがリベラリズムにほかならない以上、現代の閉塞はリベラリズムの閉塞でもある。二〇世紀末からリベラリズムは「ネオ・リベラリズム」へと「進化」することによって、この閉塞を打開してきたとも言えるかもしれないが、それは逆に閉塞をますます強める結果を生んだにすぎないようにも見える。本セミナーでは、リベラリズムがデッドロックに陥ったロシア革命前後の時代の思想を振り返ることによって、かつて試みられた「リベラリズムの超克」の内容を検討してみる。そこから、今日の閉塞状況がいかなる構造を成しているのかについて、何らかの示唆を得ることを目指したい。主に、レーニン、フロイト、シュミット等の言説に言及する予定である。
白井聡(しらい・さとし) 1977年東京都生まれ。日本学術振興会特別研究員。専門は政治学・政治思想。著書に『未完のレーニン 〈力〉の思想を読む』(講談社選書メチエ)。