セミナー#14 仲俣暁生×芹沢一也「現代小説と批評」
日時 2008年3月8日(土) 14時~16時
講師 仲俣暁生×芹沢一也
「現代小説と批評」
セミナー概要
このところ批評をめぐる言葉がにぎわっている。しかし残念なことに、それは「批評は必要ない」「評論家の言葉は信用できない」「小説家にしか小説はわからない」といった、否定的な見解によってにぎわっているのだ。どのようなジャンルでも、表現があれば同時に批評があり、批評によって表現が活性化される、といった幸福な関係はいまや成り立ちにくくなっているが、文芸、小説の世界ではことにそれが著しい。カリスマ的な論者がポストモダン批評を華やかに語った時代は遠く過ぎ去り、いまやブログやSNSでなされる読者のつぶやきと、批評の言葉との違いが見えなくなっている。ポストモダンが徹底化された時代に、はたして批評は可能なのか。そもそも批評とはどういう行為なのか。このところ小説をめぐって交わされている「批評不要論争」(?)を概括しつつ、それでも批評は必要である、ということについて話してみたい。
仲俣暁生(なかまた・あきお) 1964年東京都生まれ。フリー編集者/文筆家。著書に『ポスト・ムラカミの日本文学 カルチャー・スタディーズ』、『極西文学論 Westway to the World』、『「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか』、『“ことば”の仕事』がある。ブログ【海難記】Wrecked on the Sea